浮気調査の費用を抑えるポイント
配偶者が、確実に浮気していると肌で痛感していても、実際にその証拠を手に入れるのは難しいです。
ましてや証拠だけはとられないように、抜かりなく対策をされているならなおさらのことです。
そこで、浮気調査で唯一無二と言って良いプロフェッショナルが、探偵です。
ただその費用は、事務所ごとはもちろん、具体的な内容、必要な工程によっても差が出ますので、一概に出すことは出来ません。
今回はこの浮気調査でかかる費用、料金にまつわること、そして実際に依頼をする際に抑えておきたいポイントを詳しくご紹介していきますので、是非ご覧ください。
目次
桁が変わるほど幅が広い浮気調査の料金
前述の通り、浮気調査と一口に言ってもその幅は非常に広く、最安で数万程度から、数百万まで、まさに桁が変わるほどの違いがあります。
事務所ごとに料金体系が異なり、依頼の内容もそれぞれで違いがあるため、このような幅になっていますが、現在主流なのが「時間料金型」の体系です。
時間料金型の場合
調査料金x諸経費x手数料x基本料金
1 調査料金
調査員の人件費、人数、浮気調査にかかった時間(調査員の稼働時間)、深夜早朝や延長の料金
2 諸経費
交通費や車両費、調査員の宿泊費、通信費、機材費
3 手数料
報告書の作成など
4 基本料金
着手金のような基本の料金のこと
人の動きは千差万別あり、また日によっても当然大きく変わり得ますので、総稼働時間を事前に算出することはほぼ出来ません。
さらにその上で、調査に使う移動用の車にかかる経費の額も同様に変わって来ますので、事前に正確に見積もりを取ると言うのは非常に難しいです。
言い換えれば、自分が欲しい証拠がとれるタイミング、ロケーションが事前に特定出来ていて、機材やスキルだけをプロに任せたい、という時には、ある程度はっきりと費用が分かってきます。
1時間当たりの平均額
幅があるとはいえ、おおよその調査料金の水準のアンケートがされたことがあります。
少し前の数値ですが、一般社団法人東京調査業協会というところが、2005年3月末に東京都内の探偵事務所、浮気調査業者に向けて行ったアンケートです。
これによると、調査員2名の時間当たりの調査料金の最多は、2.5万円程度となっています。
もう一つ、1日1台当たりの調査車両の車両費、調査に使う車やバイクと言ったものにかかる費用ですが、これは36%の業者が無料で、費用が発生する業者でも2万円未満のところがほとんどでした。
この数字を基に、調査員二人2万円で5時間、車両費用が1万円とした場合、1日5時間調査してもらったとしたら11万円になります。
週末だけとか、週のうち3日だけ会う可能性が高い、という風に決まっているとしても、2日間行ったら22万円、3日で33万円となります。
もし、いつになるか分からないから週4日ほどで継続して行うとしたら、1か月だけでも相当な額になる事は確かです。
料金体系の種類
上記のは「時間料金型」という種類になります。時間料金型のほかに2つ、パック料金型と、成功報酬型の体系があります。
時間料金型
時間料金型とは前述のように、調査員の人数と稼働時間で算出するタイプです。
費用が最も明瞭で分かりやすいですが、時間が長引けばその分費用がかさみ、時間のほかにも諸経費や手数料がかかることが大半なので、一概に安価とは言えません。
目星も無く、情報も少ない中で、時間料金型のタイプを利用すると非常に高額になる可能性が高く、また証拠も上手く得られない事もあり得ます。
一方でこれも前述したように、日時が分かっていて確実な証拠を押さえるのだけが難しい、という時には、プロが持つ高いスキルを使って、ピンポイントで得られる可能性が高いので、費用を充分抑えられることも考えられます。
パック料金型
パック料金とは文字通り、パック方式で料金が一律になっているタイプです。
各種経費や手数料も込み込みで決められていることがほとんどですので、時間料金と1時間あたりの金額で比べるとこちらの方が割安になります。
情報が少なく、全体的に様々なことを調べる必要がある、と言うような場合には非常に便利です。
言い換えれば、短時間で証拠が得られて調査が完了した場合は、割高になる可能性もあります。
またこの体系はそれほど一般的ではないタイプなため、これを採用している事務所はあまり多くありません。
成功報酬型
調査が成功しない限り、高額な費用は発生しないため、実際に調査が成功するか不安なところにいる方には非常におすすめですが、”成功”の定義をきちんと打ち合わせて、確認しないとトラブルになるため、一概に使いやすいタイプとは言えません。
例えば裁判に持ち込む、法的措置をしたい場合には、内容証明や訴状を送付する先
として、その相手の住所や氏名まで知る必要があります。
しかし、打ち合わせが不十分だったり、悪徳な業者にあたってしまうと、浮気の事実を掴んだだけで、成功として調査を終了するケースもあります。
成功報酬型にする場合には、必ず入念に打ち合わせをして、契約時も何度も確認をしてから開始するようにしてください。
浮気調査の費用を抑えるポイント
浮気調査にかかる費用を抑えるのに一番効果的で、最も確実なのが、自力である程度の情報を集める、ということです。
なんとなく浮気をしていそう、という風に全く確証が無いのでは、調査は当然難しくなり、時間もかかります。
また、メッセージのいくつかのやり取りだけ、とか、不審な行動履歴だけ、と言ったように一点しか情報が無い場合も同様です。
自力で行動歴や交友関係、メッセージのやり取り、出掛け先、行動範囲と言ったことを、ざっくりとでも良いので把握してまとめておくと、プロに頼んだ時に役立つ貴重な情報源になります。
依頼の際に抑えておきたいこと
このことを踏まえて、いざ依頼するという時に抑えておきたいことを、7個に分けてご紹介していきます。
探偵と一口に言っても、なかなかイメージが湧かないと思います。
探偵事務所の選び方や、実際に事務所に出向く際に必要な持ち物と言ったことまで含めて、詳しくご紹介したいと思います。
違法な業者も存在していますので、そう言ったところは避けて、必ず事前に確認してから連絡、相談をしてみてください。
ちなみに、探偵とは浮気調査が主な業務ですが、結婚前の素行調査や人探しと言ったことまでできるプロの集まりですので、不安なことがあれば是非、相談してみてください。
1 公安委員会に届け出を出していて、免許を持っている事務所か判断する
2 契約内容、費用の説明がきちんとできているか、追加料金やキャンセル時の費用についても明確かどうか
3 費用が著しく安価すぎないか
4 調査に2名以上の方をつけてくれるかどうか
5 調査報告書の見本を見せてくれるか
6 設立年はいつか、実績はきちんとあるか
7 一つ一つ、すべての対応はどうだったか
公安委員会に届け出を出していて、免許を持っている事務所か判断する
まず、あまり知られていませんが、探偵という職種は、探偵業法という法律に基づいて定められていて、開業には届出が必要な職種です。
いわゆる認可を受けていて免許があるか、ということで、探偵事務所は届出証明番号の掲示が義務付けられています。
これは最近ではホームページにも明記されているので、まず調べる際にはこの有無を見てください。
これ以外にも、事務所同士で集まって作られた団体に所属しているかも判断材料になりますので、契約前には必ず確認しておいてください。
契約内容、費用の説明がきちんとできているか、追加料金やキャンセル時の費用についても明確かどうか
前述の届出にも関連しますが、契約内容や重要事項を事前に説明して、契約書を交わすことも、そしてその契約書に何を記載してあるか、という事まで探偵業法で定められています。
その内容は
一般社団法人 日本探偵業協会から引用[商号、名称又は氏名及び住所 法人の場合はその代表者の氏名
調査の内容、期間及び方法
結果報告の方法と期限
探偵業務に委託に関する定めがあるときは、その内容
対価その他の依頼者が支払わなければならない金銭の額と支払い時期と方法
契約の解除に関する定めがあるときはその内容
探偵業務に関して作成し、又は取得した資料の処分に関する定めがある場合はその内容について] 引用ここまで
ですので、まずはこの一覧がきちんと守られているか、という点を判断してください。
これを遵守していても、例えば「もう少しで抑えられそう」という感じで、契約書に無い作業を追加していきなり料金を追加してくる業者も存在します。
中には、見積もり以上の追加料金は一切発生しないと明記している事務所もあるので、不安な場合はそういった事務所を利用するのも手です。
また忘れがちなのが、調査の変更や中途キャンセルに関する費用です。
キャンセル料は、調査に実際に着手する前であれば、契約した調査料金の総額の1割から3割程度が相場ですが、こちらも事務所によって大きく差があるので、キャンセルの可能性がある場合は必ず契約前に確認しておいてください。
費用が著しく安価すぎないか
そして費用に関してもう一つ、著しく安価なところも危険です。
前述のような、業者が集まって出来る団体ができる背景には、ビジネスがきちんと成り立つように、適正料金を設定するためという目的もあります。
不当に安い価格で請け負うことをダンピングと言い、いわゆる「安かろう悪かろう」な業者になります。
完全な悪徳な業者では、一切調査をしないこともあり得ます。
価格だけを見るのではなく、後述の対応や実績もしっかりと見て、信頼できる探偵事務所に依頼することが大切です。
調査に2名以上の方をつけてくれるかどうか
さて、実際の調査の内容に入りますが、まず浮気調査は1回の出動で2,3名の人員で向かうのが原則とされています。
1名では対象の不審な動きを見逃したり、想定外の動きをしたときに車両から降りて行く、といったカバーが難しいためです。
安価なところでは、1名で全てをこなそうとして結果的に時間も費用も余計にかかる、という事態になりかねません。
出来るだけ、2名以上のプロの方がつけられるところだと、安心です。
調査報告書の見本を見せてくれるか
調査が完了した際の、全ての証拠となるのが「調査報告書」です。
対象の顔写真や行動履歴など、知りたかった事全てが詰まっている書類のことです。
中には、これの作りがずさんで見るに堪えないレベルのところも存在します。
なので必ず、完了後にもらえる調査報告書の見本、サンプルを事前に見せてもらってください。
例えば両者が入る写真がきちんと載っているか、時間と場所も記載されているか、と言った基本的なことも含めてです。
設立年はいつか、実績はきちんとあるか
古い大手のところはともかく、独立して間もないようなところだとしても、代表の方がどれだけ実績を積んできたか、どういう経歴なのかを、しっかりと確認するのがベストです。
これはおそらくホームページでもすぐに分かるかと思うので、忘れずにチェックしておいてください。
一つ一つ、すべての対応はどうだったか
最後に、相談したときに、代表本人やスタッフの方の対応がどうだったか、ももちろん判断基準になります。
懇切丁寧な応対だったか、あるいは反対に適当な応対だったり、少ないスタッフで慌ただしく働いていて、調査にきちんと向かってくれるか不安、というところなど様々あります。
出来るだけしっかりと、丁寧に応対してくれるところが良いと思います。
以上が7つのポイントです。
最初にも述べたように、費用は事務所ごとに大きく差があり、言ってしまえば依頼したとしても必ず結果が出るとは限りません。
確実に安心できるところを見つけるためにも、出来るだけいくつかの探偵事務所から見積もりを出してもらって、見比べてから依頼するようにしてください。
相談時に持っていくもの・よくあるQ&A
最初の無料相談時、契約前の打ち合わせの際に必要な持ち物ですが、携帯などはもちろんですが、今持っている浮気の証拠があると、話が進みやすく便利です。
これは例えば、メッセージのやり取りのスクリーンショットとか、実際の予定表やスケジュール帳のような、入手困難な直接的なものでなくとも構いません。
何気なく見つけたクレジットカードの不審な利用明細や、覚えの無いおかしなレシート、と言ったもので大丈夫なので、何かあるとプロの目で判断しやすいのでおすすめです。
最後にいくつか、よくある質問形式で、浮気調査や探偵事務所についてまとめて行きますので、参考にしてみてください。
結局、大手の方が安心できるの?
大手の事務所は実績もあり、知名度も高いため安心という面ではとても強いですが、予算や必要な依頼内容には人それぞれありますので、必ずしも大手の方が良いとは言えません。
大手以外の探偵事務所もいくつもありますので、中小も含めて何社か比較するのがベストです。
高額過ぎて詐欺っぽく見える
見積もりを取ったらあまりにも高額過ぎて、俗に言う「ぼったくり業者」っぽく見えることももちろんあると思います。
ただ何度も述べたように、内容によっては100万を超えることも起こり得ることは確かですので、一概にぼったくりとは言い切れません。
前項でもお伝えした通り、東京都内では2名1時間で2万円程度はかかります。
数日かかったとしたら、多かれ少なかれ数十万は軽く超える額になります。
予算が厳しいのであれば、その旨を伝えて、それにあった内容にしてもらうのも一つの手です。
ちなみにですが、浮気では、相手と直接交渉をして示談にする際に、それにかかった費用を相手に請求するというケースもあります。
あくまでも示談のお話ですので、それを承諾するか、そして本人支払い能力があるかという問題は発生します。
これは裁判になった場合でも同様で、ケースバイケースのお話になりますので一概には言えません。
浮気調査の結果次第では確実に慰謝料がとれる?
前述にも少し重なりますが、慰謝料が発生することになるかは裁判所の判断になり、そして本人に支払い能力があるかは相手本人の問題になるので、一概には言えません。
ただし、裁判所での判決が出たうえで支払われないということであれば、給与や資産の差し押さえというところに行く可能性はあります。
ただそこからは探偵事務所の問題ではない、別の問題になるため、何とも言えない部分にはなります。
まとめ
以上、浮気調査の費用を中心に詳しくお話していきました。
まずは数社から見積もりを出してもらって、それから判断するのがおすすめです。
特に、現在は大半の探偵事務所が無料相談を受け付けているので、そう言ったところを遠慮せずにどんどん連絡してみて、見積もりをもらって総合的に判断するのが一番おすすめです。